シャチの秘密の部屋本館

ネタをばらしちゃったので、シャンパンを買って帰る事に。

あ・・・
無理・・・
シャンパン代・・・
無い
ウォッカでいいや。

もう食べてしまいます。

その外に必要な食材も買い揃えてマンションに向かいます。


『これなに？』

さっき　シャークから借りてきた箱に気付いたようです

『キャビア食べるスプーンだよ』
『友達に借りてきたの』


キャビアは普通の金属製のスプーンで食べてはいけません！！
スプーンで口に運んだ時に、金属の味が邪魔になるのです
キャビア本来の風味を損ねるので、プラスチック製か純金製のスプーンでなければなりません。

そう
先程シャークの所から借りてきたのが、後者　純金製のスプーンです。
純金製のスプーンは普通の金属のスプーンと違って、非常に安定している金属なので、キャビアの味にも風味にもなんら影響がありません。
でもそんな高価なスプーンなんて持ってるハズも無く、師匠シャークに借りてきました。

なぜシャークがそんな高価な純金製のスプーンを持っているかと言えば
シャーク本人もそうですが、シャークの家は昔から商売をやってて、２～３０年前にシャークの親が借金のカタに取り上げてきた物みたいです

シャチはそのスプーンの存在は聞いていたので知ってましたが、実際に見るのは初めてです。
このスプーン、ただの純金製ではなく明らかにキャビア用です！

だって、古ぼけた箱の外側には、海でサメ漁をしている帆船の絵
箱の裏側には、擦り切れて読めなくなったロシア語が書いてあります。
スプーンその物の持つ部分には、チョウザメの彫刻
しかもかなり細かいところまで彫刻されています。

ハッキリ言って金の価値より、美術品としての価値がありそうなスプーンです
そんな素晴らしいスプーンを貸していただいたシャークに感謝感謝



『あれ？もう１あるんだ』

『ん？』

スプーンは１箱しか借りてないよ

シャチは運転中なので、前を見てます

何を発見されたかわかりません・・・


あっ
『シャチお泊りセット　タイプＵ』だ

それはマズイ！！
恵美さんの家で使って、そのまま車に乗せたままだ
家に戻る時間無かったから降ろしてない・・・


『なんだお泊りセットか』

イアーナは『シャチお泊りセット』の事知ってたのでセーフでした

『あれ？色が違う・・・』


そー言えば、同じバックだけど色違いなんだ

あれ？
そのまま置いたみたい・・・

色が違っても中身は一緒って思ってるんだろな・・・
セーフでした



マンションについて晩ご飯の準備です
今夜はイアーナが作ってくれます

ベリャーシです
簡単に言えば、肉入りの揚げパンです

ん？
ピロシキじゃないよ！
コレね難しいんだけど、日本で『ピロシキ』の名前で”ベリャーシみたいな物”が売ってます
本物のピロシキとは全く違う物がね！
日本で一番先に『ピロシキ』を売った人が間違えたのか、全国に広がる過程で誰かが間違えたのか・・・
しかも、そのピロシキの名前で売られている”ベリャーシみたいな食べ物”本物のベリャーシとも違うからね
困ったもんだ・・・

いつ誰がどのように間違えたか気になるけど・・・
調べようが無い・・・

と
ペリメーニ
ロシア風水餃子って感じかな？

それとキャビアとウォッカとビール



イアーナの手料理を、お腹いっぱい胸いっぱい堪能しました

でも
キャビアを食べる時には手が震えました・・・
だって、スプーンに盛り上げたら
『これ、一口いくら分』
って感じなんだもん